結婚したら幸せになれる、という幻想
ここ最近は「恋愛・パートナーシップカウンセリング」
のモニターに来られる方が多いので、
『結婚したいのですが・・・』
『人生のパトナーと出会いたいのですが・・・』
というお悩み相談を受けています。
そんな方たちの話を聞いていると、
「結婚したら幸せになれるんじゃないか?」
という幻想を持っている人が多いんですね。
結婚に憧れを持っている人には、
申し訳ないのですが・・・
私は声を大にして言いたいのです。
誰かがあなたを幸せにしてくれるわけでもなく、
結婚したら自動的に幸せになれるわけではない、と。
結局、
自分で自分を幸せにすることができなければ、
誰かといても幸せになることはできないんです。
むしろ、パートナーと一緒にいる分、
不幸せを感じてしまう・・・。
なんてことになってしまいます・・・。
多くの人が
「結婚したら幸せになれるのではないか?」
と思ってしまうのは、
なぜでしょうか?
私は二つ理由があると思います。
一つ目は、
メディアの影響などで、社会全体が、
「結婚すべし」という流れがあること。
婚活もブームになってしまったので、
適齢期の女性=結婚した方が幸せになれるはず!
と刷り込まれてしまっている人が多いのです。
日本は横並びの社会なので、
大多数の人と違うことをしていると、
「居心地の悪さ」
を感じてしまいやすいです。
「結婚していない自分は価値が無いのではないか?」
「女性としての魅力がないからシングルのままなのでは?」
という気持ちを持ちながら、
婚活している人が増えているのですね。
そして、二つ目は、
現実を直視するのが面倒なので、
「結婚したら幸せになれるはず」という
幻想に逃避している場合です。
残念なことに・・・
○○したらもっと幸せになれるはず!!
と思っているときって、
現在の自分はダメだ・・・。
って思ってるんです。
つまり、自己肯定できていない状態です。
ダメな自分を受け入れられないので、
幸せな未来というファンタジーを作って
そこに逃避してしまうんですね。
この傾向にある人は、
「現在を生きること」ができません。
現在を生きることができない、
ということは、
例え思い描いていた「幸せな結婚」を
手に入れたとしても、
そこに喜びを見いだすことができないということです。
次は、
「マイホームを手に入れたらもっと幸せ」
「子どもが生まれたらもっと幸せ」
「子どもが私立に入ったらもっと幸せ」
というように、
もっともっと・・・となってしまいます。
現在の自分は十分ではない。
今のままではダメだ。
こんな私には価値が無い。
という思いを持っていると
何を手に入れても、
心から喜びを感じることはできないからです。
この二つの傾向の人に共通するテーマは、
「自分と向き合う」ことです。
周りの声に振り回されるのではなく、
内なる声に耳をかたむけること。
「○○を手に入れたら、今より幸せになれるかもしれない」
という幻想にしがみつくのではなく、
自分の嫌な所も、素晴らしい所も直視する
勇気を持つことです。
自分が思っているような「何か」を
手に入れていなかったとしても、
自分自身を肯定することができたら、
自分に価値を見いだすことができたら、
現在の状況に感謝できるようになります。
そんな女性はとてもしなやかで、魅力的です。
一緒にいて楽な気持ちになります。
勇気をもらえます。
男性も放っておかないでしょう・・・。
一見、遠回りに見えるかもしれないし、
面倒に見えるかもしれませんが、
自分と向き合うことが、
人生のパートナーを引き寄せる近道でもあるのです。
なぜならこの世界は、
あなたの内側を映し出しているのですから。
©Yasmin Pinheiro(CC BY-SA 3.0)