映画「マリッジ・ストーリー」から学ぶ愛するということ

 

離婚に向かっていく二人を描いた映画、「マリッジ・ストーリー」

先日、映画「マリッジ・ストーリー」
を観ました。

アダム・ドライバーと
スカーレット・ヨハンソン

が夫婦を演じています。

この映画、タイトルと反して離婚に

向かっていく夫婦を描いているんですね。

もう共に人生を歩めないと
気づいた二人が、
円満に離婚するはず
だったのに子供の親権を
争ううちに
泥沼化していくというストーリー。

夫のチャーリーはニューヨークの

劇団を主催する演出家で脚本家、

妻のニコールはハリウッドで
活躍した女優で、
夫の劇団の
主演女優として活動しています。

ニコールは、夫と子供中心の生活に
終止符を打ち、ハリウッド女優としての
キャリアを取り戻したいと願い
LAに拠点を移すのですが、

チャーリーはいつも劇団のことで
頭がいっぱいで「妻の望み」を
理解できず二人の溝はどんどん
深まっていくのです。

結婚とは、愛とは何か?を深く問う映画で、
二人が派手に喧嘩するシーンは、
誰かと共に
暮らした経験がある人であれば、

「愛が増悪に変わることってあるよね。痛いけどわかる・・・。」

と思わずにいられないと思います。

パートナーはもっとも醜い自分を映し出す鏡

よく言われることですが、
パートナーシップは合わせ鏡
のようなものです。

恋に落ちるとアドレナリンや
ドーパミンの作用で
ワクワク
ドキドキし、相手の欠点さえ
愛おしく
感じるものですが、3年も経つと
トキメキは
無くなっていきます。

すると何が起きるのか?


急に相手の欠点が目につき始め、
一緒にいるのが苦痛になり始めます。

関係性は自分が抑圧していることや
否定しているものを映し出すからです。

自分にとってどうでもいいことだったら
相手が何しようと気になりませんが、
私たちがパートナーに怒りや嫌悪感を
感じている時、

・本当はやりたいけれど
自分に許可していないこと

・自分の欠点

・親子関係で傷ついた経験

・過去のトラウマ

といった痛みを刺激されて
いるのです。

だから、相手を変えても「抑圧している何か」
に気づかなければ何度も同じ問題が
繰り返されるのです。

合わせ鏡から何を学べるか?

マリッジストーリーが離婚劇で
ありながら心温まるのは、

お互いを批判し、罵り合う経験を経て
自分の弱さと向き合い、
かつて愛した人を尊重する姿が
描かれているからではないかと思います。

結婚=永遠の誓い、と思い込み
がちですが、長い時間を共に
していると、価値観や考え方が変わって
一緒にいられないことだってあるし、

「若気の至りで選ぶ人を間違えた!」
ということだった十分あり得ます。

そんな時、過去をないものとしたり
相手を非難して終わりにするのではなく、

合わせ鏡から何を学んだのかに気づき、
自分と相手を許せたら、よりよい人生を
歩めるのでしょう。

 

アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソン
の演技も素晴らしかったので、
興味がある方はぜひ観てみてください。

 


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