女性が結婚と子どもを手に入れるために必要なこととは?
「婚活」時代で一躍注目を浴びた、
白河桃子さんの本を読んでいます。
昨日読んだのは、
”「産む」と「働く」の教科書”。
不妊治療に精通している医師、
齋藤英和さんとの共著で、
大学生のために、お二人がボランティアで
行った「ライフプランの授業」を
書籍化した本です。
学生の時、こういう授業
あったら受けたかったなー、
と思いつつ、30代の私が読んでも
十分に役に立つ内容でした。
私が面白い、
と思ったデータはこちらです。
最近の調査では、
独身男性の6割が
「パートナーの女性には
結婚・出産しても働き続けて欲しい」
と思っているのに対し、
独身女性で「一度は専業主婦になりたい」
と考えている人は76.6%いるのだそうです。
この背景には、
終身雇用雇用や右肩上がりの
経済を前提に、男性が働いて家計を支え、
女性が専業主婦もしくはパートで
主に家事を担当する「昭和結婚観」
が根強く残っていると、
白河さんは指摘します。
時代は変わっているのに、
多くの女性が、
両親のような結婚をすれば
『幸せになれるはず』という
幻想を抱いてしまっているのですね。
でも、実際は・・・
未婚男性で年収600万を
超えている人は5.7%なので、
高収入の男性と結婚するのは
至難の業なのです。
白河さんは、
”結婚では、もう食べられません。
きちんと就活して自活する戦略でいきましょう。”
と女子学生に呼びかけています。
女性も経済的に自立することが
「結婚」と「子ども」を手に入れる上で
不可欠だと考えているからです。
私は、経済的に自立するのと同じくらい、
「精神的に自立すること」も大切だと思っています。
なぜなら、
恋愛、パートナーシップをテーマにした
カウンセリングを行っていると、
親との関係につながっていくことが
たくさんあるからです。
両親が結婚を望んでいるので、
婚活をしている人もいます。
自分の幸せを考える前に、
親の期待を生きてしまっているのです。
中には、専業主婦の
母親のような生き方が嫌で、
仕事をバリバリする人生を選んだという
方もいます。
一見自立しているように見えますが、
母親を否定しているので、
親から自由になっているわけではないんですね。
(このような生き方を選んでいる人は、
女性性を受け入れることに困難さを
抱えていることが多いです)
また、無意識のうちに親の結婚観(=昭和結婚観)
を引き継いでしまうのも、
両親が考える幸せ=自分の幸せ
と思ってしまっているからでしょう。
両親との関係ではありませんが、
周りの友人や所属するコミュニティが、
”結婚して子どもを産むのが当たり前”
という考え方の人ばかりだと、
”私もそうしなくては”
という考えに捉われてしまう人もいます。
なぜこのようなことが起きているかと言うと、
多くの人が
自分が何のために生きているのか?
何をしているのが幸せなのか?
を理解していないからです。
現代の適齢期の女性には、
バリキャリ、ゆるキャリ、専業主婦、
子どもを産む、産まない・・・
など様々な選択肢があります。
選択肢が多い分、何を選択していいかわからない、
というジレンマに陥りやすいとも言えます。
わからないから、周りの人と同じような生き方を
なんとなく選ぶのではなく、
「自分の意志で選択をすること。」
「選択に責任を持つこと。」
が、本当の意味で幸せになる生き方だと思います。
結婚して、子どもができたら、
自動的に幸せになれるわけではないですからね。
そしてその答えは
あなたの内側にしかないのです。
PS.
「産む」と「働く」の教科書を読んだ後、
格付けしあう女たち「女子カースト」の実態
(これも白河桃子さんの本です)
を読みました。
女性の世界は怖い、と思いましたが、これもまた面白かったです。