筋トレとトラウマヒーリング
筋トレとトラウマヒーリング
最近、筋トレにはまっています。
普通の筋トレではなく、
「ヨガのための筋トレ」です。
アームバランス(腕を使ったバランスポーズ)
などの難しいポーズができるようなりたくて、
ヨガで使う筋肉を鍛えているという、
マニアックなトレーニングをしています(笑)
体を鍛えるのは、自分の健康のためであり、
趣味でもあるんですが、
もう一つの大きな理由として、
「体に根ざすことは
心を癒すことにもつながる」
と知ったからなんです。
トラウマと身体
トラウマ治療の世界的第一人者であり、
米国マサチューセッツ州のトラウマセンターの
創立者・メディカルディレクターである
ヴァン・デア・コーク博士は、
トラウマ体験を負った人は、
「自分の体から切り離されたように
感じているため、体とのつながりを
取り戻すことが回復につながる」
と言います。
トラウマというと、虐待や性的暴行、
自然災害などの被害に遭った人のことで
自分とは関係ないと思いがちですが、
ごくごく普通の人でも、人生の中で
感情に圧倒されるような経験が
1度は2度はあるのではないでしょうか。
両親のトラウマを受け継いでいる
ケースもありますし、国家、共同体などの
集合的なトラウマもあります。
気づいていない人も多いのですが、
私たちは大なり小なりトラウマの
影響を受けているんですよね。
そして、トラウマがあると
ヴァンデア・コーク先生が伝えているように、
体とのつながりが絶たれてしまうんです。
私自身、毎日がつらくて仕方が
なかった20代の頃は、体の感覚を
感じるのが苦手でした。
体が発する様々なサインを見逃して、
無理な働き方をしていたのです。
その結果、ストレスと過労で重度の
アトピーになってしまいました。
私たちの心が閉じるとき
心身の不調を改善するために、
オーラソーマをはじめ様々なセラピーや
自然療法を学んだり、体験した結果
人を癒す道に辿り着いたのですが、
自分らしい人生を歩んでいくためには
内面の癒しだけでなく、体へのアプローチも
不可欠だと感じています。
なぜなら・・・
トラウマ的な出来事に圧倒されてしまうと、
感情や体のつながりを絶ち、
無感覚な状態に陥ってしまいます。
これをシャットダウンと呼びますが、
シャットダウンになるとネガティブ
な感情だけでなく、喜びや多幸感も
感じることができなくなってしまいます。
だから、体の感覚とつながり、
自分自身を取り戻していくことが
大切なんですね。
ヴァンデア・コーク先生の
トラウマセンターでは、ヨガも
トラウマ回復のプログラムとして
取り入れているのだそうです。
とっても興味深いですよね。
体を感じるのが苦手だったり、
無気力でやる気が出なかったり、
周りの人に攻撃的になりやすいな、
と思った人は体を動かしてみてくださいね。
ちなみに、私はこの間、慣れない
スポーツバイクに乗ってこけました!
くれぐれも怪我にはお気をつけくださいませ〜。
<参考文献>
身体はトラウマを記録する
ヴァン・デア・コーク
ポリヴェーガル理論入門
ステファン・W・ポージェス著